オランダ、スペイン、ドイツはアメリカの例に倣い、ザッパのアルバム2枚(YAWYIShut Up 'N Play Yer Guitarシリーズ)を一度に発売した。主な違いは、「Goblin Girl」「You Are What You Is」に代わったことである。ドイツのCBSでは、さらに一歩進んで、アメリカ盤と同じような12インチのピクチャーディスク・シングルを作ったが、曲目は違っていた。スペイン盤では、曲名が英語で記載されており、スペイン語のスリーブもオランダ盤とは異なっていた。7インチ盤には、「Pink Napkins」が近日発売予定のボックスセット「Shut Up」に収録されていることが記載されていた。また、12インチ盤の一部には、ドイツ・ツアーの宣伝ステッカーが貼られており、1982年5月12日のベルリン公演が最初に記載されていた。

 「Soup 'N Old Clothesは、The Illinois Enema Banditのギター・ソロが使われた。この曲は、後に「Stage Vol.3」のドラムソロ曲Hands With A Hammerで使用されたテリー・ボジオのドラムロールで始まっている。ボジオのソロは、1976年2月初旬の大阪公演でのものである。また、Soup 'N Old Clothesは、7分56秒のアルバムマスターから少し編集したものである。

 この頃、ザッパは因果な2枚組アルバム「Chalk Pie」を制作していた。このアルバムは、スタジオでオーバーダビングしたものを含むライブ演奏の魅力的な楽曲の集合体であった。この音源の一部は、「Ship Arriving Too Late To Save A Drowning Witch」、「Them Or Us」、「Frank Zappa Meets The Mothers Of Prevention」で使用されたが、これらのトラックはアルバム用にリミックスされた。残りの曲はリリースされなかった。未発表のカットの1つは、1981年11月17日のリッツ公演で、アル・ディメオラと共演した「Clownz On Velvet」である。これは、クリストファー・クロスの「Ride Like The Wind」を取り上げたのもこの公演であった。ディメオラはこの音源の公開をこのとき許可しなかったことを後々後悔していた。

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