ライコディスクが同時期に発売した3インチCDシングルの最後の1枚である。2曲とも「Stage Vol.2」に収録されており、アルバム・マスターと全く同じものである。ヘルシンキで「Montana」を演奏する直前、ザッパは、オールマン・ブラザーズの「ホイッピング・ポスト」を代わりに聴きたいというヴィルターネン氏から罵声を浴びせられた。オールマン・ブラザーズのファンではないフランクは、リクエストされた曲を知らないことがバレてしまった。そこで、ザッパは「モンタナ」の演奏中に、「Whipping Post」のことを何度も登場させて、自分でヘコヘコしてみせたのである。1981年にバンドに加入したボビー・マーティンは、リハーサルでザッパに「Whipping Post」を歌いこなすことを伝えた。ザッパは1988年4月29日にヘルシンキのヤハリで「Whipping Post」を演奏するまでになりました。ザッパは客席にいたヴィルタネンを見つけ、13年と6ケ月後にこの曲を披露したのである。
「Montana」の最後の方で、ナポレオン・マーフィー・ブロックが 「booger-bears」と言っている。また、「The Booger Man」(『Stage Vol.4』および発売中のブートレグ「Beat The Boots III: Disc Five」)、「Inca Roads」(多数のアルバム)、「Florentine Pogen」(多数のアルバム)、「RDNZL」("Stage Vol.2")、「Cheepnis」(「Stage Vol.2」-後述)、「Smell My Beard」(「Stage Vol.4」)でも見られる。
「Cheepnis」は2回の公演から選ばれているが、1974年9月22日のアーリーショーとレイトショーのどちらかは不明である。なぜなら、1974年9月22日のアーリーショーとレイトショーのどちらの公演もオーディエンステープが存在しないためである。また、23日の単独公演のオーディエンス・テープも存在しない。
3インチCDシングルの実験は、この作品を最後に中止された。CDシングルの製造は続けられたが、その形態は通常の5インチCDであった。ダウンロードの台頭により、CDシングルのようなフィジカルな商品は激減したが、コレクターズアイテムは今でも生産されている。